流鏑馬祭り
流鏑馬(やぶさめ)とは、走る馬上から的を射る武芸の一つであり、
神社や神前へ奉納される神事とされています。
1193年、源頼朝が富士の裾野で巻狩をおこなった際、
富士山本宮浅間大社へ流鏑馬を奉納し
武運長久・天下泰平を祈願したそうです。
その後、800余年にわたり、現在でもこの流鏑馬は
本宮浅間大社の祭儀として継承されています。
祭りでは前日から富士川川原祓、馬場祓、かむなかけの儀など
さまざまな祭儀が行われ、また当日には流鏑馬式の他に
古式射手、練行なども行われます。
また、特殊神饌として甘葛(あまずら)が供えられます。
甘葛とは、もとは葉を煎じ甘茶として飲まれたようですが
現在は、樹液のままお供えされ参列者にも授与されます。
製法は代々甘葛太夫をつとめる深澤家の秘伝となっています。